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ドナルド・シルバーステイン展ー世界図から光彩の束へ

開催期間2019年5月22日(水)~2019年6月2日(日)
休館5/27(月)休館
時間10:00 - 19:00(最終日は17:00まで)
会場市民ギャラリー矢田 第1展示室
ホームページhttps://www.bunka758.or.jp/scd19_top.html
住所愛知県名古屋市東区大幸南1丁目1−10
お問い合わせ先052-774-5599
 ドナルド・シルバーステインは、2004年に72歳で死去した日本ではほとんど未知のアメリカの作家である。イラストレーションで地位を確立した作家だが、今回は1970年頃から取り組んだ抽象的絵画を中心にまとめて展観する初の機会となる。ここでは過去、いや未知から初めて到来した絵画じたいにあくまで対面したい。
 シルバーステインの絵画における即興性は、本質的には揺るぎ無い構造を起点として内部に抱え込んで展開したものだ。最終的には画面にいくつもの色面処理をして被い、結果として、絵画は時に周囲に絵具を飛散させ、激しく律動しながらも安定した画面のままに物質化しようとしている。しかし、その外部に激しく表出しつつも内部構造を保持する姿は、また別のものを想起させもする。フレームに閉じ込められた縦横の骨格構造を持った生命の、無限に自転する姿である。中心部に生のままビン止めされた標本のごとく激しく動性を示す様は、さらに無限に色彩を噴霧しながら重層する光彩の束と化す。特に画家の晩年、90年代からの作品では色彩は明るく変化し、また一層細かな描写に向かうとともに、描き、削り、さらには版的な技法で連続的な組成を見せていくことで、物質性を高めながらも、線描から色彩化への新たな展開を示している。かつての表立った筆勢は内に抱え込まれ、むしろ光彩じしんとなった絵画はどこに向かおうとしていたのだろうか?
(美術評論家 天野 一夫)

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